【順張りの逆張り】ストキャステイクス+移動平均線攻略手法を検証してみた

【順張りの逆張り】ストキャステイクス+移動平均線攻略手法を検証してみた

こんにちはタキオです。

今回検証する手法は某有名動画サイトに掲載されていた手法です。
ストキャステイクス+移動平均線を使用した逆張り手法です。

『わずか1時間で31万円稼いだ！誰でも同じ事が再現出来る！再現性100％！？の秘密の極秘手法』だそうです。

中期移動平均線MA70が上向き下向きを確認し、ストキャステイクスの買われすぎ売られすぎでエントリーする手法だそうです。

完全な逆張りではなく、押し目を狙った順張りの逆張り手法ですね。

どんな結果になるのか楽しみです。

では早速検証の方を進めていきましょう!!

取引条件

通貨ペア：指定なし
エントリースタイル：順張りの逆張り
時間足：1分足
取引時間：1分
使用するインジケーター：移動平均線、ストキャステイクス

移動平均線：期間70

ストキャステイクス：メインのみ、％K期間3、%D期間3、スローイング3

ストキャステイクス：レベル表示20%、レベル表示80%

単純移動平均線

単純移動平均線（以下、移動平均線）とは、株式相場・外国為替相場・金相場など様々な金融商品の動きを一つの流れとして捉えることができる、もっともポピュラーなテクニカル分析の手法の1つです。

移動平均線は、一定期間の平均価格を日々計算して出した「答え」を線でつないだものです。
例えば5日移動平均値は5日分の平均価格となります。そして、日々の平均価格を線でつないだものが5日移動平均線となります。
平均価格（ここでは終値の平均）を使用することで日中の大きな変動に惑わされることなく、現在の相場の方向性（トレンド）がどちらを向いているのか（上がっているのか、下がっているのか）を見ることができます。

auじぶん銀行　移動平均線

ストキャスティクス

ストキャスティクスは一定期間の高値と安値を比較して「売られすぎ」「買われすぎ」を判断するオシレーター系のテクニカル指標です。 ％Dが0～20％の水準にあれば売られすぎ、80～100％の水準にあれば買われすぎと判断ができるため、シンプルで売買サインがわかりやすい反面、ダマシにあいやすいというデメリットもあります。

google

エントリー条件

サインツール作成

矢印サインツールを作成しました。サブウィンドウに矢印が表示されています。
矢印も連続で出ていませんね。
特に問題なさそうです。

移動平均線が上向きかつストキャステイクス20を上回った次足でエントリー出来ていますね。
サインは問題ないようです。

検証結果

このサインツールを使ってMT4のTDSで検証した結果がこちらです。

通貨	USDJPY1分		○の数	1873		buy○	968
掛金	1000		×の数	2245		buy×	1096
ペイアウト	1.95		合計	4118		sell○	905
期間	2024.05.01 03:38		勝率	45.5%		sell×	1149
	2024.07.19 23:28					buy勝率	46.9%
			最終損益	-465650		sell勝率	44.1%
			最大利益	9450
			最大損失	-470900		日数	79
			連勝数	14		1日あたり	52.13
			連敗数	21
			PF	0.71

USDJPYの勝率は45.5%で1日あたりの取引回数は52.13回でした。
取引回数はかなり多めです。

安定して負けていますね。

他通貨でも検証してみます。

通貨	EURUSD1分		○の数	1713		buy○	843
掛金	1000		×の数	2295		buy×	1140
ペイアウト	1.9		合計	4008		sell○	870
期間	2024.05.01 03:30		勝率	42.7%		sell×	1155
	2024.07.19 23:54					buy勝率	42.5%
			最終損益	-753300		sell勝率	43.0%
			最大利益	-400
			最大損失	-759800		日数	79
			連勝数	9		1日あたり	50.73
			連敗数	13
			PF	0.63

EURUSDの勝率は42.7%で1日あたりの取引回数は50.73回でした。

さらに安定して負けています。

他通貨でも検証してみます。

通貨	GBPJPY1分		○の数	1864		buy○	1051
掛金	1000		×の数	2098		buy×	1093
ペイアウト	1.9		合計	3962		sell○	813
期間	2024.05.01 03:15		勝率	47.0%		sell×	1005
	2024.07.19 23:30					buy勝率	49.0%
			最終損益	-420400		sell勝率	44.7%
			最大利益	4400
			最大損失	-435700		日数	79
			連勝数	8		1日あたり	50.15
			連敗数	12
			PF	0.76

GBPJPYの勝率は47.0%で1日あたりの取引回数は50.15回でした。

同じく安定して負けています。

時間足5分、取引時間5分にして検証してみます。

検証結果2(USDJPY：時間足5分、取引時間5分)

時間足5分、取引時間5分の結果です。

通貨	USDJPY5分		○の数	341		buy○	173
掛金	1000		×の数	392		buy×	204
ペイアウト	1.85		合計	733		sell○	168
期間	2024.05.01 06:35		勝率	46.5%		sell×	188
	2024.07.19 23:35					buy勝率	45.9%
			最終損益	-102150		sell勝率	47.2%
			最大利益	850
			最大損失	-102150		日数	79
			連勝数	7		1日あたり	9.28
			連敗数	11
			PF	0.74

USDJPYの勝率は46.5%で1日あたりの取引回数は9.28回でした。

勝率は45.5%(1分)→46.5%(5分)であまり変わりませんが、取引回数は52.13回(1分)→9.28回(5分)に減りました。

時間帯によって優位性がないか気になったので調べてみました。

時間帯別では特に明確な優位性はないようでした。

次は時間足15分、取引時間15分にして検証してみます。

検証結果3(USDJPY：時間足15分、取引時間15分)

通貨	USDJPY15分		○の数	85		buy○	36
掛金	1000		×の数	118		buy×	50
ペイアウト	1.85		合計	203		sell○	49
期間	2024.05.01 23:15		勝率	41.9%		sell×	68
	2024.07.19 12:15					buy勝率	41.9%
			最終損益	-45750		sell勝率	41.9%
			最大利益	850
			最大損失	-45750		日数	79
			連勝数	7		1日あたり	2.57
			連敗数	7
			PF	0.61

USDJPYの勝率は41.9%で1日あたりの取引回数は2.57回でした。

勝率は若干下がり46.5%(5分)→41.9%(15分)、取引回数は9.28回(5分)→2.57回(15分)に減りました。

時間帯によって優位性がないか調べてみました。

15分取引でも時間帯別では特に明確な優位性はないようです。

時間を延ばしていくと勝率が下がっているようなので、次は1時間足で検証してみます。

検証結果4(USDJPY：時間足1時間、取引時間1時間)

通貨			○の数	19		buy○	7
掛金	1000		×の数	26		buy×	5
ペイアウト	1.85		合計	45		sell○	12
期間	2024.05.02 07:00		勝率	42.2%		sell×	21
	2024.07.19 18:00					buy勝率	58.3%
			最終損益	-9850		sell勝率	36.4%
			最大利益	850
			最大損失	-13250		日数	78
			連勝数	4		1日あたり	0.58
			連敗数	4
			PF	0.62

USDJPYの勝率は42.2%で1日あたりの取引回数は0.58回でした。

勝率はあまり変わらず41.9%(15分)→42.2%(1時間)、取引回数は2.57回(15分)→0.58回(1時間)に減りました。

あいかわらず時間帯別でもあまり優位性はみられませんね。

今回はこれくらいにしておきます。

まとめ

今回の手法は基本的に勝率が低い結果となりました。

USDJPYは時間別で検証してみましたが、どの時間でも勝率が低い結果となりました。

時間	勝率	取引回数
1分	45.5%	52.13
5分	46.5%	9.28
15分	41.9%	2.57
1時間	42.2%	0.58

この手法のキャッチフレーズは

『わずか1時間で31万円稼いだ！誰でも同じ事が再現出来る！再現性100％！？の秘密の極秘手法』

でしたよね。

どうやって稼いだんでしょうか。非常に気になります。